しってる？紫外線予防の重要性
みなさん、紫外線予防してますか？
女性の方は日常的に顔や腕に日焼け止めを塗る方が多いと思いますが、僕の印象だと、ほとんどの男性の方が日焼け止めを日常的に塗って出かける習慣がない人がほとんどだと思います。
夏に海水浴に行く時ぐらいかなぁ…
別に日常生活で僕は日焼けしないし、塗る必要なくない？
気持ちはわかりますが…僕も以前はそうだったし。
ただ、「海に行ったときみたいに肌が赤くならないから日焼けしてない」は大きな間違いですよ。
紫外線のパワーを舐めていたら大変なことになってしまいます。肌の色が変わらなくても紫外線によるダメージを日々受けているのです。
このページでは紫外線の恐ろしさ、適切な紫外線予防について解説していこうと思います。
そもそも紫外線ってなに？
紫外線は太陽光線の一部
紫外線は太陽光線の一部です。太陽光線は大きく紫外線、可視光線、赤外線の３つに分けられます。可視光線は人間の目で見ることができる光で、紫外線、赤外線の光を見ることはできません。
紫外線の種類
紫外線の中でも波長によって性質が異なります。波長の長い方からUV-A・UV-B・UV-Cと３つに分類されます。
- 波長が長いので、肌の深く（真皮）まで届く
- メラニンが増え、肌が黒くなる
- 真皮のコラーゲン、エラスチンを破壊し、シミ・たるみの原因となる
- 曇りの日や窓ガラス越しでも照射量が減衰しない
- 波長が短いので、肌の浅いところに作用
- 肌表面が炎症を起こし、赤みや火照りが生じる（日光皮膚炎）
- シミ、そばかすの原因となる
- 曇りの日や窓ガラスがあると、照射量が減衰する
- 成層圏、及びそれよりも上空のオゾン層と酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しない（※オゾン層の破壊が進む一部の国では到達しているところもあるようです）
UV-A、UV-Bどちらも肌に大きな影響を与えていることがわかりますね。
外に出ない日や曇りの日であっても体は紫外線を浴びています。そのため毎日欠かさずUVケアをする必要があるんです。
紫外線の恐ろしさ
紫外線が肌に悪影響を与えることは大体わかったよ。けど実際にどれぐらい悪いものなの？わざわざケアする必要あるのかなぁ…
昔から人間が常に浴びているものですからね。ピンとこないのも無理はありません。ただ近年の研究で紫外線予防の重要性は明らかになっていますし、環境破壊が進み紫外線の強さが年々増す現代に生きる私達にとって、見て見ぬフリはできません。
より詳しく紫外線の恐ろしさを解説していきます。
肌のバリア機能の低下
紫外線は肌のバリア機能に欠かせない皮脂膜を酸化させます。
紫外線による酸化によって皮脂膜を失った肌は、バリア機能が著しく低下。その結果、水分の保持力、水分の蒸散量が増えて、「乾燥肌」になります。
乾燥した肌の状態は肌荒れを引き起こす要因となります。
肌のシミが増加
肌は紫外線から身を守るために、メラニンを生成します。メラニンが生成されると肌の色が黒くなります。日焼けをして肌が黒くなるのはメラニンが原因です。
過剰に紫外線を浴びて、メラニンが大量に生成されると、シミなどの色素沈着が起きます。
肌の老化（光老化）
肌の老化には２つあります。
・自然老化：年をとることで起きる老化
・光老化：紫外線の影響によって起きる老化
光老化は紫外線の強さと紫外線を浴びた時間に比例して起きます。強い紫外線を長時間浴びるとシミ・シワなどの老化現象が起きやすくなるのです。
シミ・シワなどの老化現象の８０％は紫外線による「光老化」とされています。それほど紫外線が肌に及ぼす影響は大きいのです。
DNAの損傷
「皮膚ガン」の最大の原因は紫外線です。
日焼けすると肌が赤くなりますよね。肌が赤くなるということはDNAに傷がついている証拠です。傷つくことでDNAが変異を起こし、皮膚ガンを発症します。
老化の減少の８０％が紫外線の影響だなんて初めて知ったよ…年々紫外線が強くなっていることを考えると、いち早くケアを始めないとね…
紫外線予防の重要性、理解してもらえましたか？
光老化は長年の蓄積なので、今影響がないからといってケアしなくていいわけではないんです。失ってからでは遅い！今すぐ行動しましょう。
紫外線の恐ろしさを伝えるのに最適な写真があります。少々ショッキングな写真ですが、百聞は一見に如かず！↓
こちらは医学誌「NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE」で発表された有名な写真です。
69歳のトラック運転手の男性が28年間、トラックの左側（左ハンドル）の窓から差し込む紫外線を浴び続けた結果、顔の左側にシミ、シワ、たるみなどの老化現象がはっきりと現れているのがわかると思います。
きょ、今日から日焼け止めを毎日塗ろう…
適切なUVケアとは？
代表的なUVケアは下記３つでしょう。
・日焼け止め
・アームカバー
・日傘
ただ、男性がアームカバーや日傘をするのは少々現実的ではありません。なので今回は日焼け止めの適切な使用方法について解説していきたいと思います。
日焼け止めの選び方
日焼け止めのパッケージには「SPF〜」や「PA +」などの記載があります。
これらは日焼け止めの強さを表しています。
「SUN Protection Factor」の略。日本語で紫外線防御効果を意味し、サンバーン（肌が赤くなる日焼け）の原因となる「UV-B」を防ぐ指標として使われます。数字が大きいほどUV-Bを防ぐ効果が高く最大50+（SPFが51より大きい）と表示されます。
「Protection Grade of UVA」の略。その名の通り「UV-A」を防ぐ効果の程度を表す指標です。これまで「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階でしたが、測定方法と表示方法の改定に伴い「PA++++」を加えた4段階に分けられるようになりました。+の数が多いほどUV-Aを防ぐ効果が高くなっています。
じゃあ、とりあえず「SPF」も「PA」も1番強いものを使えば安心だね！
実はそうじゃないんです。日焼け止めは肌の上で化学反応を起こして紫外線から肌を守っているので、強ければ強いほど肌にダメージを与えてしまいます。
日常生活で浴びる紫外線なら、「SPF15〜30、PA +〜＋＋」ほどで十分です。
海や山でのレジャーの場合は「SPF30以上、PA ＋＋以上」の日焼け止めを使いましょう。
シーンに応じた日焼け止めを使うことで、紫外線と日焼け止めからの肌ダメージを最小限にしましょう。
日焼け止めの使い方
日焼け止めも適切に使用しなければその効力を十分に発揮されません。
ほとんどの人が間違って使用をしている印象です。しっかり下記のポイントを押さえて使用してください。
- 日焼け止めは、曇りの日や外に出ない日でも毎日塗る
- 日焼け止めは、伸ばしすぎない
- 日焼け止めは、適切に塗り直す
具体的に解説していきます。
紫外線のUV-AとUV-Bは雲や窓ガラスを通り抜けて肌まで届きます。
波長の短いUV-Bは雲や窓ガラスで照射量が減衰しますが、UV-Aは照射量が減衰せず肌にダメージを与えてしまいます。
日差しが強い日だけ日焼け止めを塗るのではなく、曇りの日や外に出ない日も毎日塗る習慣をつけましょう。
日焼け止めを肌に塗る際には、あまり伸ばしすぎないようにしましょう。
伸ばせば伸ばすほど、紫外線カット効果が失われます。
特に、敏感肌に好んで使用される「紫外線散乱剤」が配合された日焼け止めを塗ると、肌が白くなります。
それを嫌って、白さがなくなるまで伸ばす人がいますが、伸ばすと効果が薄れるので厳禁。
少し白さが気になる程度が、紫外線から肌を守っている目安です。
日焼け止めを一度塗って、そのままにしてる人がいます。
どこで誤解が生まれたのか分かりませんが、「SPF1」につき紫外線カット効果が「15分」というデマが信じられています。
例えば、SPF50だと、50×15分＝750分。
つまり、12時間30分も紫外線効果が持続するといった具合です。
これは、大きな間違いです。
SPFと紫外線カット効果が持続する時間は無関係です。
SPF20も50も紫外線から肌を守る時間は同じです。
およそ3～4時間です。
汗をかいたり、泳いだりすると、日焼け止めの持続時間は、さらに短くなります。
だから、日焼け止めは、日常使いで3～4時間、汗をかいたり、泳ぐなら、1～2時間を目安に塗り直しましょう。
いかがだったでしょうか？この記事をしっかり読めばあなたも今日から完璧なUVケアが実践できるはず。1日も欠かさず日焼け止めを塗る習慣をつけていきましょう
日焼け止め選びで迷っている方も参考にしてみてくださいね。